
うつ病の診断基準について
うつ病の診断や診察は、どのように行われるのか?などの疑問は事前に内容を知っておくと安心ですね。初診では医師による問診・視診・世界的診断基準DSM-Wという診断マニュアルを使用します。うつ病は他の疾患とは異なり検査結果の数値によって診断できるものではありません。ここでは病院で行われるうつ病の診断基準についてみてみましょう。
診断のポイント
精神科や心療内科を訪れると、最初に時間をかけた詳しい問診や客観的な様子から診断します。
診断は医師の診察の前におこなう心理カウンセラーなどが担当することが多く、担当者は患者に自覚症状・ストレスの原因・性格・病歴・家庭環境・職場環境などを詳しく質問して、その結果を医師に報告する予診から始まります。
うつ病の診断基準は患者の精神状態や身体状態・日内変動・性格生活環境・職場環境などを総合的に判断して医師が診断を下すことになります。その際に医師が必要と判断したときは、心理カウンセラーによるカウンセリングを行ないますがうつ病治療のメインではありません。
DSM-W(診断マニュアル)
世界的な診断基準DSM-Wとは?
うつ病の診断では、医師が症状を総合的に判断し消去法などを用いたりして優先順位を決めて確定しますが、もう一つの診断基準として米国の精神医学界の診断基準「DSM-W」精神疾患の分類と診断の手引きが広く復旧して、うつ病を含めた精神疾患の診断がつけられるマニュアルです。診断方法は下記の9項目の症状のうち、5つ以上当てはまれば鬱病の疑いが強い。
| ほとんど毎日、気分が晴れず憂うつな気分が続いている | はい・いいえ |
| 好きな事に興味がなくなり、何を見ても聞いても喜びや楽しみを感じない | はい・いいえ |
| ここ1ヵ月以内に体重が減った、あるいは増えた。食欲がない・食欲が増した | はい・いいえ |
| ほとんど毎晩、寝つきが悪い・真夜中に目が覚める・朝早く目が覚める・など | はい・いいえ |
| 理由もないのに気が焦ったり、やたらとイライラする | はい・いいえ |
| 無理して働いたり、運動をしていないのに疲労感がある。やる気がおきない | はい・いいえ |
| 「自分は駄目な人間」「価値のない人間」など自分自身に罪悪感がある | はい・いいえ |
| 集中力が働かず、何かを判断したり決断したりできない状態 | はい・いいえ |
| 死ぬ事を繰り返し考えたり、漠然と死ぬ方法を考える事がある | はい・いいえ |
精神疾患簡易構造化面接法
最近ではDSM-Wを基準とし、より実践的な「精神疾患簡易構造化面接法」(M.I.N.I)も多くの医療機関で広く使われています。このように難しい診断ではありませんので、気になる方はお早めに専門の医療施設で診察を受けましょう。うつ病は早期発見と適切な治療で治る病気なのですから。
